世界規模での繊維不況の中で、国内各繊維産地も例外でなく不況に落ち込んでいる。これら繊維産地では不況脱却に向けて努力しているが、地球環境の問題から繊維廃棄物の処理・リサイクル化が求められ、その対応も必要になっている。
現在、国内で発生する繊維廃棄物は年間で約130万㌧と言われており、繊維廃棄物には繊維製造現場、縫製・アパレルから排出される裁断屑などの産業廃棄物、一般家庭から排出される一般廃棄物、古着、布団廃棄物などがある。とくに、製造現場などで発生する産業廃棄物には、残糸、革新織機から発生する捨て耳、不良品、精錬・整理加工などの工程で発生する廃棄物などがあり、これら廃棄物の処理は企業責任になっている。 |